下水道ってなんだろう
下水道まんが
※一般の方にはなじみの薄い『下水道』について興味を持っていただくため、広報用の漫画を福島県三島町在住の漫画家桜沢鈴さんに依頼し季刊誌に掲載しております。 2017年春季号より連載中です。
2017年春号・2017年夏号・2017年秋号・2017年冬号では下水道のしくみ1~4を掲載しました。
2018年春号・2018年秋号では下水道深知識を掲載しました。
下水道のしくみ1~4 作・桜沢鈴
下水道深知識1~2 作・桜沢鈴
下水道とは
すいてきくんとしずくちゃん
ぼくたちがみんなを案内するよ!
僕たちもまだ下水道のことは知らないことばっかりだけど大丈夫!
下水道ってどういうはたらきをしているのだろう?
まだまだ、全国的には普及率が少ない日本ですが、下水道は地球環境に大きく貢献しています。
下水道の働きを見てみましょう。
- ねぇ、下水道ってどういうことをしているの?
- うん。僕もよくわからないんだ。
- 僕たちの生活のためにとっても大切なことだとは知っているんだけど。
- う~ん。それじゃ、詳しく教えてもらおうよ。
下水道には大きく分けて【トイレの水洗化】【周辺環境の改善】【浸水被害の防除】【公共用水域(川・湖沼や海)の水質保全】の4つの役割があります。
1.トイレの水洗化
トイレを水洗化し、快適な生活を約束します
2.周辺環境の改善
汚水が住宅周辺に流れなくなり、悪臭や蚊、蝿の発生を防ぎます。
3.浸水被害の防除
雨水を速やかに排除して浸水を防ぎます。生命や財産を守り、安全なまちをつくることも下水道の役割です。
4.公共用水域(川や湖沼や海)の水質保全
生活排水等を浄化して、川・湖沼や海の水をきれいに保ちます。
下水道のしくみ
どうやって水はきれいになっているのかな?
- 下水道の汚水はどこを通ってきれいになっているのかな~。
- まず、下水道管渠を通って、終末処理場に…
- う~ん。それはわかるんだけど…。
- じゃ、図を見ればわかるよね。はい、これで大丈夫!
下水道の種類
下水道にも種類があるの?
- 下水道にも種類があるんだって。僕は知らなかったな~。
- わたしは知ってたもん!【都市下水路】【流域下水道】でしょ。あとは・・・。
- 【コンノ下水道】!
- そういう個人の下水道はないよ!
- えっ、そうなんだ。やっぱりよくわからないや。
- じゃあ、下の説明を見てみよう!
- 1.公共下水道(狭義)主として市街地における下水を排除し又は処理するために、市町村が管理する下水道
- 終末処理場を有するもの又は流域下水道に接続するもの(前者を単独公共下水道、後者を流域関連公共下水道といいます)であり、かつ汚水を排除すべき排水施設の相当部分が暗渠である構造のものをいいます。
- 2.特定環境保全公共下水道公共下水道のうち、市街区域外で設置される下水道。
- 自然公園区域内の水質保全のための自然保護下水道と、生活環境改善のための農山漁村下水道を総称して特定環境保全公共下水道(通称"特環""とっかん")と呼んでいます。
- 3.特定公共下水道主に工場や事業場からの排水を処理する下水道。
- 排出工場や事業場も建設費の費用負担を行います。特殊な下水道のため、福島県では実施例がありません。
- 4.流域下水道2以上の市町村の区域の下水を排除し、終末処理場を有する都道府県が管理する下水道
- 原則として幹線管渠、ポンプ場、終末処理場の建設、維持費は都道府県が行い、幹線管渠に流入するまでの施設(主として管渠整備)は公共下水道事業により市町村が行うこととなっています。
- 5.都市下水路主として市街地内の浸水被害を防止するために雨水や雑排水を排除する下水道。
- 公共下水道(雨水)に先立って整備する必要があるときに都市下水路事業が実施されます。
- わ~、いっぱいある!
- 僕の知らない下水道ばっかりだ・・・。
- でも、文字だけじゃよくわからないね。難しい・・・。
- あれ、下にイメージ図があるよ!
- 僕の家の近くの下水道はどうなんだろう?
- でも、これを見ると公社に問い合わせて見ないとわからないね。
- うん。でも、だいたいのことはわかったよ!
- 本当に?大丈夫かな~。
下水道の有効利用
下水道の有効利用ってなんだろう?
- 有効利用? リサイクルと同じ事なのかな。
- うん、とても近いよね。でも、汚水をきれいな水にするっていうことはリサイクルなんじゃないかな?
- そうかもしれない…。でも、いろいろと問題はあるよね。
- どんなふうにして、資源化・リサイクルしているんだろう?
- あっ、下にイラストと説明がある!どのように利用されているのかがわかるよね。
【施設の利用】
下水処理場の施設は広い土地が必要です。この施設を利用して、公園などをつくっています。みんなで利用してください。
【汚泥の利用】
下水を処理すると、たくさんの汚泥が発生します。一方、埋立処分地は有限でありますので汚泥の一層の減量化に努めるとともに資源の有効利用を図るため、肥料、土壌改良材として農地などに利用されています。
【再生水の利用】
水は限りある資源です。一度使った水を捨てていたのでは、いくらあったも足りません。再生水(下水処理水)は、ビルの水洗トイレに使ったり防火用水、工業用水等に利用されています。
また、歩道のタイルなどを制作して建設資材としても利用されています。
【熱利用】
下水の持つ熱エネルギーを利用すると、効率的な冷暖房が出来ます。また、下水処理で発生するガスなどで発電にも利用できます。
下水の熱を利用することで、省エネルギーや大気汚染の防止に役立ちます。
- こうしたことで問題を解決しているんだね。
- そうなんだね。これからも、いろいろな問題がでてくるだろうけど、一緒に考えて行こうよ!
- うん!